エッセイ 「仔牛の涙」より vol71 「旅人エッセイスト&シンガーソングライター」

エッセイ 「仔牛の涙」より vol71
             「旅人エッセイスト&
        シンガーソングライター」
著:夢 明日香

今年は
鉄道旅を楽しんだ
在来線の旅は風情が頭の中に残る

山陽本線
山口線
山陰本線

日本海を見る事が出来た
瀬戸内海を見る事も出来た
雪降り積もる津和野
荒れ狂う日本海
穏やか瀬戸内海

ライブ先で
その町を歩き、近くの名所を尋ね歩く

汗噴き上がる夏の日
氷りつく冬の日
花粉症の春の日
色づく秋の日

言葉やパンフレットで描く世界と
実際に足で歩いた町は違っていた

10年前は病気の後遺症で数年歩く事が
出来なかった

今年
久しぶりに自分の足で
一人旅をした

最後の一年になるかも知れないと
思ったからだ

皆さんの簡単な事が
僕にって簡単な事ではない

やらないより、出来るところまで
やってみよう
そんなチャレンジの一年だった

「波浪吹く町に染みる寒さ
   白波立つ日本海に釘付け
     津和野の田んぼの雪に落ち着いた
      
      癒しの雪、迷惑な雪
   
 一日でこんなに景色を見れた事
 不思議だなぁと思った

 晴れの日は違った景色に感動しただろう
 何が起きる分からない旅

 人の出会い、美しい景色を眺めて
人や自然は今の時間を一緒懸命に生きている
と思ったら力が湧いて来た
白波や山里の雪を目の前で見れた
偶然なる幸せ
旅はやめらないものですね。」

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